73歳の恋ーコロンビアNo1

20200831 deario 庭子73歳の恋―コロンビアーNo1
なぜスペイン語?
なぜコロンビア?
コロンビアはとても危険な国だよ。そんな危険ところになぜ。そして英語もゼロ。スペイン語もゼロ。
なぜ?は、おいおい話していきますね。
危険を承知で、なんとかなるさ。

写真1【大学へ通う道すじの喫茶店で毎日宿題をしていました。ガラス越しに見えるのは自転車を修理する光景です。コロンビア・ボゴタは自転車王国です。歩道には自転車を修理する露天がたくさん並んでいました。】
写真2【大学に通う道筋にオシャレでユーモラスを感じさせる理髪店がありました】

2019年9月にコロンビアの首都ボゴタに入りました。
暮れから正月は「コロンビアに一人で、学校も休み・公共交通機関も休み・レストランや珈琲の店も休みで、どのように過ごすんだ」
ということで、
一旦日本に帰国しましたが、
1月半ばには再びコロンビアに入りました。
大学の外国語センターでスペン語を学んでいました。

写真3【ボゴタの旧市街地です。ボゴタの友人がゆっくり案内してあげたいと言っていた矢先に外出禁止令がでました。】
写真4【旧市街地で安全を守ってくれている彼らはとてもフレンドリーでした。】

そして、
忘れもしない出来事になったのです。
3月16日大学に行くと学生は一人もいません。
ちょうど私が学んでいるクラスの先生が出てきて
「貴女はメールを見なかったのか」
と問われました。
確かに、大学に行く直前の朝8時に大学からメールが入りました。
でも大学に行って様子を見たいと思ったのでした。
 大学のトイレに入って、
フー!
大きく息を吐きました。

コロナ・ウィルスの為、3月20日に自宅禁止令がでて、3月25日以降は、強制自宅待機措置が実施されました。
 
 「私は一人でアパートに住んでます。
73歳です。
外出禁止令のなかで英語もスペイン語も出来ない私は孤立してしまうのが怖いです。
助けてください」
日本人向けのサイトで「ロコ旅」のことを知り登録してとメールを出しました。反応があり、現地に住む日本人男性の聡太さんと商社の奥様から連絡を頂きました。
この方達とは今も付き合ってます。

また、私がストレスで病気にならなかったのは
ご近所さんのAndresとMidoriさんのおかげです。
その後、ご近所さんのJuanとCarolinaとも親しくなり、この方たちのおかげでストレスに負けないで過ごすことが出来ました。
彼らのこともたくさん話すことがありこれだけで1冊の本が書けるほどです。
おいおい話していきますね。


 強制自宅待機期限は、
再三再四伸びて・伸びて、
8月に入りました。
この間は、運動不足予防にアパートの目の前の山を毎日散歩して、スーパーマーケットのCarrlaに行くだけでした。
だから、コロンビアのどこを観光しましたかと聞かれたら、
「目の前の山とスーパーマーケットだけしか知りません」
と答えることに。

でも、
ご近所のJuanとCarolinaは、庭子に良い思い出を持ってもらいたいと山頂まで連れて行ってくれました。
山賊が出るから一人では決して行かないようにと、

言われている山です。
そこは3,300メートルの山頂で360度見渡せます。
天国に近い場所かと、おもわずヤッホーと大きな声で叫んでみました。
JuanとCarolinaはヤッホーの意味はわかりません。
でもなんとなくわかったかもしれません。
私に敬意を払って見守ってくれました。
眼下にボゴタの街が膨大に広がりを見せてます。
東京の3倍もある面積です。
遥か遠くには山の形状とシルエットが見えます。
足元にはコロンビアの国の花である欄、色々な欄が咲いてます。
鳥の鳴き声も聴こえます。
その日はボゴタでも珍しく最高の天気で雲ひとつない青い空です。「庭子のために今日の天気がある」
と、Juanは言ってくれました。
みんなで5分だけ瞑想しました。
風がそっと右の頬を撫でていきます。
左の頬には柔らかな日差しが愛撫してくれました。
いつまでも山頂にいると山賊が遠くからみているから危険だと。
長い外出禁止令の中で、
どこも観光はしなかったが、山は最高の思い出になりました。

山の写真は危険だからカメラもスマホも持っていかないので写真がないのが残念です。

写真5【彼女とはボゴタでマニュキュアの店に入った時、彼女が私の隣りに座っていて「何色に決めたの?」と私に声をかけてくれたのがきっかけです。それ以来、外出禁止令の中で「元気ですか」と毎日メールをくださいました。大切な友人です(2/24撮影)】
写真6【彼女はコロンビアの伝統・観光を私に案内したいといってくれました。外出禁止令が出る前に近くのBotánica jardin(2/23撮影)】

強制自宅待機措置が実施されてから150日余。
私の奥歯の被せたところが浮いてきました。
私の足元も浮足経ってきました。
そろそろ帰る時かな。
コロンビア在日本大使館に電話しました。
また、
参考になるかわかりませんがと
ブログ「南米コロンビア・雲と星が近い町」を日本から友達がしらせてくれました。
ブログを見るとコロンビア在住25年の日本人でボゴタで観光会社を経営されている新井さんのことを知りました。
http://jpn-col.cocolog-nifty.com/
 帰国の話は「かるた合わせ」をするかのようでした。
みなさまからの情報を頂き、
あれよあれよとつながり、
19日にボゴタからメキシコに行く人道支援の飛行機がまだ正式発表ではないがと情報も頂きました。
「帰る意志があるなら荷物をまとめておいてください」。
メキシコ大使館から人道支援の飛行機を使う許可が降りたと正式発表を頂いたのは14日です。
出発までに中4日しかありません。
本当に急なことでした。
判断して即決断するに冷静でなおかつ平常心です。
平常心と自分に言い聞かせました。
一方で緊張感で身体が固くなるのも感じました。
即決で意思決定しましたが、
神が私の身体の中に入って言葉を言ってくれているような感でした。

人道支援を出すメキシコ大使館に許可願いを出して、飛行機のチケットを買っても良い返事をメキシコ大使館から返事を頂いて、そこでようやくチケットを買うことが出来ます。
すべての手配を観光会社の新井さんが迅速にしてくれました。
帰国はボゴタ19日09:30発→メキシコ14:30着。
メキシコで12時間待ちで、
メキシコ20日02:30発→成田21日06:30着。
2日がかりの長い旅でしたが、
無事に日本の地を踏むことが出来ました。
多くの方々から応援を頂き、祈りをいただいたおかげです。

写真8【私が住んだアパートの近くにある城跡です。この近辺には各国の大使館がずらりで、比較的安心地域です。(2/24撮影)】
写真7【城の洞穴にはパンを毎日焼いて売っている店と、小さなコンビニのようでなんでも売っている店が入ってます。警察官もここで休息?!かな。ウロウロしてます(2/24撮影)】

心残りだったのはX氏に会えなかったことです。

X氏は強制自宅待機措置の期間中一歩も外に出ないと決めて、外部との接触を避けていたようです。
私が会いたいとメールしても、
私の料理を食べてほしいとメールしても
「強制自宅待機措置の期間中は外にでない」の返事でした。
 彼に帰る日を知らせました。
日本に帰る前に一度お会いしたいとメールしました。
でもそのことについては返事はありませんでした。
 明日はいよいよボゴタを発つという日の夕方、
とうとうカロリナに話しました。
ボゴタの私の住まいだったご近所さんのカロリナに相談があると言いました。でも貴女はファッションデザイナーの仕事もドイツ語の学びも非常に忙しく時間がないとおもうからご迷惑になるのではというと,

彼女は話してほしいと彼女は真剣な眼差しでいいました。
意を決して73歳の恋の話を手短にはなしました。
X氏に恋を打ち明けたら可笑しいかなあ。
私の年齢は男から恋の告白をするものだと育ちました。
さもなければ貴女はとても“はしたない”ことであると育ちました。
22歳のときに私は好きな人が居ました。
彼から好きだと言ってくれるのを待ってました。
その間に見合いの話もあり、22歳にもなってまだ家にいるつもりかと親から結婚を迫られました。
居場所がなくなり好きではない男と結婚しました。
結婚してから私が本当に好きな人に電車の中で出会いました。
あー、
本当はこの方と結婚したかったと悔しかった思いがありました。
そんなことで73歳になってはじめて好きな人に好きというのはどうかと躊躇していました。
でも、もう後悔はしたくないです。
そのことをカロリナに言うと
「(恋の話をしても)あなたには何も失うものはない」と彼女は言いました。
「あなたは何も失うものはない」
オウム返しで声に出してみました。
そうか!そうだよね。
「何も失うことはないんだ」よね。
胸にすーと落ちました。
それにしてもカロリナは25歳です。25歳にして73歳の私に「あなたには何も失うものはない」と言えるカロリナに感服です。

コロンビアの子育てはこのような言葉で子どもたちを育てる文化があるのではと思いました。

20200/08/26 X氏さまへ
私が生まれた家は太平洋の駿河湾という世界で一番の深海と言われてます。波の音がとても大きくて力強い音です。
その駿河湾を目の前にして家がありました。
小さいときから海を眺め、波の音をきき、浜辺で遊びました。
ボゴタから日本に帰ってきて久しぶりに浜辺に行きました。
波の音を聴いていると、母親の胎内の鼓動のようにも聴こえました。生きる原点に戻ったとおもいました。
波の音は、
これからの私自身の生き方を見つめる時間になりました。

それは、コロンビアのpandeñia (外出禁止令)の中でアパートの目の前の山を歩き、360度の眺めからボゴタの市内を見下ろし、山並みを見て空を見たことと、素晴らしい友達と過ごした時間を頂いたからこそです。
pandeñia の中で目の前の山とスーパーマーケットのCarullaしかしりませんが、コロンビア・ボゴタの街に恋をし、ボゴタの人々に恋をした時間に感謝します。

 Cerca de mi pueblo natal hay aguas que dicen que son más profundas del mundo. Se llama Bahía Suruga y está ubicada en el Océano Pacífico.El sonido de las olas es muy fuerte y poderoso.Mi casa miraba a la Bahía.Observaba el océano desde pequeña, escuchaba el sonido de las olas y jugaba en la playa.Después el regreso a Japón desde Bogotá, fui a la playa después de mucho tiempo.Las olas sonó como si fuera el latido del corazón que se escucha en el útero de la madre. Creo que he vuelto al punto de partida de mi vida.El sonido de las olas fue el momento de pensar en mi propia vida.Eso es porque caminaba por montañas en la pandemia, contemplando la ciudad de Bogotá con la vista de 360 ​​grados, miraba las montañas y el cielo y pasaba buen tiempo con mis amigos.Sólo conozco las montañas frente al apartamento y Carulla, pero quiero expresar mi profunda gratitud por la oportunidad de enamorarme de la ciudad de Bogotá

写真7【ボゴタ近郊の町シバキラ。日曜日は離れて住んでいる祖父母も来てファミリーで過ごすのが生活習慣となっている(3/1の写真)】
写真8【日曜日はお酒を飲む日?!(3/1の写真)】

そして、
私は貴方に恋をしました。
今日は貴方に告白します。
私は貴方のZoomセミナーを見たとき、あなたに一目惚れしました。
あなたの生き方となる哲学を聴いて、
あなたの人格を好きになりました。
貴方の人柄を感じて好きになりました。
次回はあなたをたずねてコロンビアに行きたいです。 
あなたは日本に興味がありますか? 

日本には春・夏・秋・冬と4つの季節があります。
私の好きな季節は冬から春に変わる時と、秋から冬に変わるときが好きです。

日本人は4つの四季を感じるから美意識が高いと言われます。

世界で最古の土器である1万7千年前の縄文土器が
日本の東北から出土しました。
そこは昔から「未知の国」と呼ばれているところです。
そんなところにも行ってみたいと思いませんか?
日本をご案内します。
また、私の手料理も食べてほしいです。

もしも、
あなたが私をきらいでないなら、
メール交換で
時間をかけて
お付き合いをしていただけますか?

Y me enamoré de ti. Te lo confieso hoy. Lo favorecí cuando vi su seminario Zoom. Me encantó tu personalidad escuchando tu filosofía de vida. Sentí tu personalidad y me gustó. La próxima vez me gustaría invitarte a visitar Colombia. ‥ ¿Estás interesado en Japón? ‥ Hay cuatro estaciones en Japón: primavera, verano, otoño e invierno. Mi estación favorita es de invierno a primavera y de otoño a invierno. Se dice que los japoneses tienen un alto sentido estético porque sienten las cuatro estaciones. La cerámica más antigua del mundo, la cerámica de Jomon, hace 17.000 años, fue desenterrada en Tohoku, Japón. Ha sido llamado el “país desconocido” durante mucho tiempo. ¿Le gustaría ir a un lugar así? Te guiaré a Japón. 
También quiero que comas mi comida casera. 
Si no te molesta, ¿puedes pasar algún tiempo intercambiando correos electrónicos y pasando el rato conmigo?


彼の返事は・・・
つづく