日本から持ってきたおかめひょっとこが私のアパートの部屋で、私を守ってくれている。「ありがとう」ね。
「スマホ」事件のときも。
学校に急ぎ戻って青い顔して飛び込んだ私に、先生はパソコンの画面に「私はあなたを助けます」と日本語に訳した文字を見せた。
スマホが見つかった時、先生に抱きついて泣いた。
先生は笑顔で、Todo esta bien!
Tranquila! ゆっくり休んでくださいとジェスチャーされた。
私は急ぎ冷蔵庫からリンゴを4個取り出して、私のアパートまで来てくれた二人の先生に取り急ぎ2個づつ渡そうとしたら1個づつで充分といって2個は返された。
後日、私の手作りのお寿司で感謝の気持とさせて頂いた。
午後の時間はサルサなどのダンスの時間だ。ダンスが終えて家に帰った。5時を過ぎていた。アパートに帰り着いて「スマホ」を取り出そうとしたら「無い！」。一応リュックやズタ袋をひっくり返したが「無い！」。学校に忘れてきたに違い！時間は5時半。先生まだ居るかなあ？学校にある！ある！ある！と祈りながら青い顔して走った。
「帰り道に私の傍に近寄った人はいるか」と先生に尋ねられ「no-!」。
パソコンとパスワードは私の家に行かないとわからないというと先生二人が私の家まで来てくれたのだ。
結論はリュックのポケットの中に。無意識に入れたんだね。
リュックのポケットも見たんだけどそのときには見つけられなかったのだ。こんなふうにリュックを背負ってその上からダウンコートをかぶせて帰ったと服装を再現してリュックも背負って見せた。そしてリュックのポケットを先生に説明していたら「あった！」でした。
先生は私を抱きしめてTranquila! と言った。先生の優しさに泣き、見つけた喜びで泣いた。
おかめひょっとこも泣いて笑ったに違いない。
家にあったありあわせの和紙を日本から持ってきた。なにかに使うかも。包み紙にしてもと思いだったが、和紙を張り合わせて壁にセロテープで貼った。
和紙を観るとDNAがホッ！としているのを感じる。