その1-コロンビアは3月20日から外出禁止令発動-
Cuarentena(隔離・外出禁止)、 Cuidate(気をつけて)
今日は4月3日です。
日本は桜が満開の頃かしら。あの薄桃色の桜の花びらがハラハラと舞うときもハッとしたことを思い出します。「願わくは望月の頃に死なん」の言葉も思い出します。
3月16日の月曜の朝8時頃でした。
私が通っていた大学の外国人のためのスペイン語センターから休校のお知らせがメールで届きました。えー!日本人のクラスメートに連絡してみたが連絡が取れません。取り合えず大学に行ってみよう。学生は居なかったです。センター長が「Teikoメールを見なかったのか。日本人のクラスメートから知らせがなかったのか」と尋ねられました。大学のトイレに入って、ふー!ため息をついて帰ってきました。トイレは気分を変えるよい場所ですね。日本から来た女子大生のクラスメートに後でメールすると、「庭子さんはわかっているかと思っていた」と。異国で過ごすということは自己責任の一言です。やる気満々の若い彼女と、私は73歳で英語もゼロ、スペイン語もゼロからの出発でおっちらおっちらしている私との温度差があります。「わからないことあったら何でも聞いてくださいね」と優しい言葉をかけてくれますが、言わなければダメで外国に住むということは自己主張するということ、心を思い量るということはしないかな。
大学はネット環境を整えて1週間後の3月23日からネット授業になりました。
3月16日の月曜日に大学のトイレに入って以来、外出してませんでした。外出禁止令がでてから2週間経ったところで、運動不足解消を少しでもとスーパーに買い物しながら山を降りようかしらと別のクラスの日本人女性に声かけました。彼女はオーストラリアで英語を学んでいる時にコロンビアの男性と知りあいになり今回は結婚を前提でコロンビアにきた女性です。
「庭子さん、ほんとに気をつけてくださいね」
「警察が怖いわ」
「警察はお金払えばだしてくれるわよ。怖いのはコロナよ。気をつけてくださいよ」
そうか、私は警察の取締が怖いと思っていたが、コロナだった。久しぶりで外に出て下り坂を歩いて気づいたことは、あれ!足の爪先に力が入っていないわ。爪先から退化していくのですね。
やはり歩かなければ。
朝のジョッキングに30分ほど出るようにしました。私がアパートを借りて住んでいるところは、山の中腹で目の前の道を隔てたところは森林保護地区です。外出禁止令がでてから2週間は自宅監禁のような状態でしたが少し散歩に出てもよいかなと。鳥の鳴き声が聴こえてきました。ホッ!日本で馴染んでいた草花のツメコマクサやタンポポなどを見つけてこれまたホッです。
犬の散歩は15分とかで許されてます。犬を連れたご婦人に会いました。お互いに避けて距離を取ります。最低1.5メートルの距離です。今ではコロナが始まってから距離をとることはお互いの礼儀となっています。距離をとってから犬の名前を聞くと彼女は笑顔で「ガルシア」といったかな。
ブルドックの名前はガスシア。またね。